WS的アイマス考察

WS(主にアイマスと自分の好きなタイトル)の今日のカードまとめ、ポケモンカード、参戦ライブのレポなどの雑記帳

デレ7thで破壊された停滞感

(このブログ的には)あけましておめでとうございます!!赤ジャです!!
 まずは皆様、シンデレラガールズ7thツアー本当にお疲れさまでした。半端じゃないキャパシティと長期間のツアーということで、本当に大変なツアーだったかと思います。
 また、本ツアーは事前にコンセプトが発表されていたこともあり、各公演非常に濃密な内容だったと思います。
 楽曲ごとの振り返りは、某有名系オタクが全公演分色んな意味ですごいのを執筆されているので、そっちを見てもらうとして、無名な私は各公演ごとの内容を振り返っていきたいと思います。
 ちなみに私は特にジャンル毎に音楽を語れるような人間ではないので過度な期待はしないでください。

 

0.開催決定~幕張直前

 各公演を振り返る前に、簡単にですが、6th以降のシンデレラガールズの展開とそのころの私が思っていたことを軽く整理していきましょう。
 6thでのドーム2会場を終えてオタクコンテンツ内はもちろん、一般アーティストにも負けない集客力を見せつけたシンデレラガールズでしたが、2019年上半期は非常に重苦しい空気でした。
 新アイドル追加に関するネガティブな話題が目立ちましたが、私はいつまで経ってもCDの発売ペースが改善しないせいで、シンデレラマスターはもちろんのこと、スターライトマスターによるソロ2曲目の実装ペースも大幅にダウンする等、細かい部分での停滞感に肩を落としていました。
 そんな中7thツアーが発表、ついに東名阪(実際は千葉でしたが)ツアーが発表されました。楽曲の増加に期待できない状況での3会場6公演ということで、主に6thでは欠席だった方々の参加を期待している人が多かったように感じます。6thライブ自体はかなり完成度が高かったことも理由でしょう。
 しかし、その後の情報で千葉公演の出演者が2日間一緒ということで再び暗雲が立ち込めます。それもそのはず6thライブでは4公演全てで出演者入れ替えていたのに、更にボイス付きアイドルの増えた7thツアーで出演者が両日固定されてしまえば、出演を見送りが増えることは明らかです。
 また私は、6thの四季をテーマにしたライブ構成がほとんど形骸化していたこともあって、この時点ではコンセプトなんてどうせあってないようなものと考えていたため、正直どうでもよかったです。せいぜい、セトリの1/4くらいそんな感じで終わるんだろうなあくらいで。
 とりあえず楽曲の強かったmiroirの2人がいたのと、そして当時は間に合うかわからない担当の乙倉悠貴の2曲目に期待して(結局間に合わなかったしそもそも未だに出そうな雰囲気すらない)ほとんど惰性で申し込みをしました。

 

 期待度が高まったのは7月に入ってからでした。3会場全てでステージ構成を変えるという宣言があり、最初は全く期待していなかったジャンル別ライブに結構真剣に取り組むのだなと思いました。しかし、出演者の面では久しぶりの参加は5th大阪ぶりに内田真礼さんくらいで、その面での期待は超えていなかった印象です。
 しかし、デレステでDemension-3のイベント「バベル」の発表で状況は一変します。モバマス発のユニットの2周目が事実上の解禁となり、7thツアーは、来れるメンバーで出来ることを全力でやるという姿勢を感じました。また、個人的にとても好きだったデア・アウローラの曲の可能性を期待できたこともあり、気づいたら結局全通の構えを取っていました()
 担当が多い上に比較的展開に恵まれている私ですら、若干の心配をしていたくらいですから、人によってはもっと微妙な気持ちで申し込んでいた方もいたのではないでしょうか。しかし、いざライブが始まると今回もシンデレラガールズはネガティブムードを粉砕していきました。それでは、いよいよ各公演を振り返っていきましょう。

 

1.アイマスであることにこだわった幕張Comical Pops

 まずは幕張公演。Popsということで、音楽性が曖昧な印象を与えていましたが、実際にセットリストは一番いつものシンデレラでした。
 しかし、ツアーを完走した今振り返ると、本公演はシンデレラガールズが極限までアイマスにこだわったらどうなるかに挑戦した公演だったように思います。
 まず、ざっくりと見ていくと、セットリストは先行して開催していたミリオン6thツアー同様にソロ曲以外は全て固定し、1日しか参加できない方でも楽しめるような配慮と、じっくり見たい人の需要にこたえる形にしていました(実際全部で4つのステージと長大な花道で構成されていたこともあり、同じ曲でも見る場所で印象が違い、そこまで不満に感じませんでした)。
 MCではデレ6thやシャニ1stを思い出す朗読劇、ゆくM@Sで佳村さんが言っていたようにSideMから輸入し、ついに使用された殺人兵器VRカメラ、更に765からの伝統である誰がどの曲を歌っても良いを最も平和な形で実現する。そしてシンデレラガールズ特有の激しいコーレスが飛び交う楽曲を連打することで、各アイマスの特徴を組み合わせた極限までアイマスのライブをしたと言えるのではないでしょうか。他所の良いところを取り入れるよりは、新しいことに挑戦することを重視してきたシンデレラのライブでは珍しい傾向です。
 
 もちろんソロ曲どころか持ち曲すら1曲も歌わなかったアイドルもいたわけですが、少なくとも以降の公演に比べて、セトリに関して大きな不満が噴出しなかった程度には各アイドルにきちんと見せ場が用意されていました。
 一見すると各キャラが平等に見える他シリーズでも参加者全員が納得できるライブを作ることは不可能ですし、現状のシンデレラでここまで頑張ることが出来るとは思っていませんでした。
 おそらく裏のテーマだったであろう、アニメでは描き切れなかったシンデレラの舞踏会の一場面を生み出す、せめて出演していた27人が全員主役でいられるようにしたいという気持ちを感じるライブでした。収録された音源があるわけではないですが、あの2日間のM@GICは間違いなく27人のための楽曲になっていました。
 

 蛇足になりますが、LOVE&PEACHのコールと公式振りコピがすごく楽しかったですね。あとこの日の追い風runningは絶対に語り継いでいきたい。

 

2.一年ぶりのドームで進化と挑戦のライブに挑んだ名古屋Funky Dancing

 さて、ここからは7thのドーム公演一発目、名古屋公演です。
 シンデレラガールズアイマスらしさを追求した幕張とは打って変わり、SS3AぶりにRemix楽曲を採用、ダンスが得意なアイドルや、ダンスが特徴的な楽曲であればソロ曲を2日連続やるなど斬新な試みが多数見られました。Remixに関しては、シンデレラガール本田未央を全力の歓声で迎えたかったのにミツボシをRemixにした点は非常に非難されていました。加えて私は、明らかに生の歌唱を前提としてないのに強引にライブ披露した一部のRemixに関しては微妙に感じましたが、試み自体は非常に面白く楽しめました。
 ソロ曲の偏りに関しては、幕張がソロ楽曲持ちアイドルは、メドレーの城ケ崎姉妹と渋谷凛以外は例外なく1曲ずつだっただけに、ショックを受けていた人もいました。また、5thツアーと6thライブもソロ曲のあるアイドルは必ず1回は歌う機会を持っていましたし、コンセプトがあっても大丈夫という安心感があったように感じます。
 しかし、7thの後半4公演のコンセプトは私たちが思っていた以上に明確かつ強固でした。
 この選択をせず、形骸化したコンセプトでライブをやったところで、参加見送りも増えて出演者が両日同じでは6thライブの劣化になっていたでしょう。
 もちろん念願の新曲であった「もりのくにから」のようにやるべきことはやっていますが。
 そして、終盤は大量のユニット新曲や完全に初出しのSecret Daybreakなどでボルテージを上げまくり、これ以上何をするんだという状況にしたうえで、DJ KOOさんのゲストに繋ぐというとんでもない流れを作ってきました。
 案の定Twitterアイマス一色、盛り上がりを見せました。
 また、ナゴド公演の裏のテーマとして6thのナゴヤドーム公演からの進化があったように感じます。
 コンセプトどころか、他の季節曲が6thと7th両方で披露していない中、それらをガン無視して2年連続で披露された「さよならアンドロメダ」、初日の「モーレツ★世直しギルティ!」ではブルペンから突如登場し、間奏では上着を脱ぎ捨てる、2日目は誰も予想できないタイミングでCan't Stop!!を披露する等やりたい放題やったセクシーギルティ、N回目(もう忘れた)のLast Kiss、6thのブルーナポレオンとしての「Nation Blue」から、サイバーグラスの新曲「Needle Light」へのステップアップなど明らかに意識した部分があったように見えます。
 完全センターステージにしたときの「見え方」、「魅せ方」の変化を伝える実験のように感じました。
 次の大阪公演も特殊な公演だったためにステージセットが変わりましたが、ひょっとするとまだ見ぬ8th以降は完全センターステージに移行するのではないでしょうか。

 

3.需要しかなかった生バンドライブ、大阪Glowing Rock

  さて、いよいよ最終公演の大阪です。まだまだ記憶に新しいですが、振り返っていきましょう。事前情報でアイマス楽曲に携わってきた方々によるバックバンドがあることが発表され、他の2会場とは別格の期待感とチケット倍率となりました。
 また、ナゴヤドーム公演を受けて、ソロ曲への期待を捨て、とにかくぶち上がることだけを皆さん考えていましたね。
 私は専門知識もないので、ロックというジャンルに該当する曲がどれなのかわからなかったので、とりあえず生演奏映えしそうな曲をやるんだなくらいの感覚でした。
 あとは、ダンス主体の名古屋公演でも第3ブロックは全体的におとなしめの曲が多かったこと、大天才滝澤俊輔氏のピアノ演奏を楽しみたかったこと、そして2019年4月のコブクロ20周年ライブに行ってたこともあり、生演奏ならバラードパートやってくれないかなあと薄く期待していました。
 

 まさかホントにアコースティックコーナーがあるとは思いませんでしたが…。薄荷でお墓になりましたとさ、ちゃんちゃん。
 他4公演と同じ曲数を披露し、第3ブロックの後半以外は全て生演奏となりました。普段から練習してない曲を30曲近くやるのなら、そりゃあ当然休憩も必要でしょう(演奏しながら水分補給する永久機関みたいなドラマーもいたけど)。
 バンドメンバー休憩中の曲は残り未披露季節曲と、プリコネコラボ用の新曲Great Journeyで、なるべくオリメンを揃えたり事前情報のない楽曲だったりと少しでも楽しめるように工夫されていました。
 どうでもいいですが、プリコネ触ったことのない僕はGreat Journey聞いたときに、(来年また海外ライブやるのか?それともポケ〇ンGOとかD〇ウォークみたいな位置ゲー出すのか?)って思ってしまいました。これ以上ソシャゲ増やしたくないので、やっている方やってみる予定の方がんばってください。

 それ以外の部分は、生演奏映えするような激しい曲が中心でした。スポーツで例えると何でしょうか、マラソンならもっとペース配分がありますから、選手交代が出来ないバスケットボールくらいが適切でしょうか?とにかく首とボルタレンテープがお友達になるライブでした、ホントにアイマスのライブか?

 バンドメンバーが作曲した楽曲が中心なのも楽しかったですね。アイマスに関してはそこまで作曲家見ないタイプだったのですが、周りのオタクたちの影響もあって珍しくそういった部分に注目して見ることが出来ました。昔は戦隊のオタクをやっていたのでIMAJOさんくらいしか知らなかったですが、他の皆様のことを調べるいい機会になりました。昔鍵盤をやっていたこともあって、やっぱ滝澤俊輔氏は天才だなあって感じました。あんな格好してても育ちの良さが隠せてなくてま~じで推せる。

 一部ソロ曲に関して、コンセプト的にムリがなかっただろうに干されて納得のいかなかった方も居たようですが(火炎放射機あるのに炎の華やらないのは正気の沙汰じゃないし、ハg…じゃなかったJUNGO氏は渋谷凛のフェス限のイラスト見たことないらしいので終演後に直リプしそうになりました)、実際のセトリが不満かと言えば全くそんなことはないし寧ろ大満足なので今回は許してやりましょう。
 カバーのHOT LIMITや紅も本当にすごい出来でした。星輝子役の松田颯水さんなんかは、本当にありがとうございました、そしてお疲れさまでしたって感じですよね。

4.まとめ まだ見ぬ9月のライブ、8thに向けて

 幕張公演はアイマスらしさの極限に挑戦しました。これに関しては深堀りする要素はないです。強いて言うなら、ライブそのものじゃなくてCDラインを確保したならもう少しソロ曲とかCMに力入れてほしいなってくらいですね。乙倉悠貴担当的にはここの詰まりが何とかなってくれないと、玉突きでjewelries004もソロ2曲も停滞されて困ってる。あと、都丸ちよさんのあの切実な挨拶には耐えられなかった。
 名古屋大阪公演は、アイマスらしさを捨て、多様なアイドルと楽曲ジャンルを持つシンデレラガールズの中でも特に特定のジャンルにフォーカスする公演となりました。
 これに関してはかなり賛否両論呼ぶことになりましたし、否定意見の多くも、もし自分の担当に置き換わっていた場合を考えれば、全く理解できないものではないという見解です(うちの担当、全通したのになぜかソロ曲干されたしね)。プロデューサー内に特定のジャンルのライブの需要があったことに加え、最近シンデレラガールズから離れた人、更には全くシンデレラガールズを知らない人にインパクトを与える要素が必要だったが故の試みだったと言えます。
 オタクライブに限らず、ドーム公演は一つの到達点です。そこからどう勢いを保つかは永遠の課題です。そして、シンデレラガールズは安易にSSAレベルに引き返すには界隈がデカすぎます。この中途半端な状態でドームを埋めるには、いったん離れた人に面白そうと感じさせる試み、更には全く興味がなかった人に「なんか楽しそう」と思わせる要素が必要です。少し前にバズった有名な構文のパロディですが、ただの客としてライブに来る存在を受け入れる内容にしなければいけませんでした(Pになるのはその後でもいいでしょう)。

 また、これはツアー中にわかったことですが、「今しかやれなかった」という点もあると思います。ご存知の通り、4周年楽曲「TRUE COLORS」以降の楽曲は、STARLIGHT MASTER for the NEXT!という新しいCDシリーズに収録されています。これに伴い現在シンデレラガールズのCDは1ヶ月に最低2枚は発売されるようになりました。
 更にバベル以降も続々と既にユニット曲があったアイドルが別のアイドルとのユニットで楽曲を出すようになりました。バンナムサイゲ日本コロムビアの三社で一体どのような交渉、駆け引きがあったのかはただのオタクにはわかりかねますが、半年弱に亘って発売ペースを4~6週に1枚から1ヶ月2枚に維持している以上CDのプレスラインを増やしたとみてよいでしょう。
 0.の冒頭では、6thナゴヤドームから7thまでであまり楽曲が増えなかったことも話しましたが、逆を返せばやらなければいけない曲(要は披露できる状態の新曲)が極端に少なく、最近のシンデレラガールズでは最も自由度の高いライブ期間でした。
 新たな展開がはじまったばかりかつ、今までの取り組みが円熟期を迎えていたこのタイミングで、今までの楽曲が持つポテンシャルを最大限披露するライブを行うことは実に理にかなった展開だったと言えるでしょう。

 何よりも、松田颯水さんが言っていた万人受けしないアイドルの魅力を伝えられたというお話をしたことが印象的です。
 5th~6thの流れもあって私たちプロデューサーは普通のライブを重視していましたが、普通であることで却って不自由な思いをしていたアイドルもいたことを見落としていたのではないでしょうか(5th大阪のように参加メンバーの関係で結果的に特定のジャンルに寄ったライブはありましたが)。
 今だから言えます、この試みは必要だったと断言できます。もういいかなって言ってたオタク大体京セラに来ました。色んな人が親や上司にカバー曲をきっかけに「アイマスってすごいのか?」と話題になる様子、本当によく見かけました。

 さて、そんなわけで今後のシンデレラガールズがどうなっていくか考えていきましょう。
 9月のライブが8thかSS3Aのような単発案件なのかわかりませんが、確実にfor the NEXT!のユニットを中心にした展開になると思います。ライブ期間中に実装され、7thライブでは披露されなかった曲もたくさんあります。一般アーティストのアルバム発売した直後のライブくらいセトリは変化すると思います。その変化を受け入れられるかは人それぞれだと思いますが、受け入れるためには今までの楽曲に対する熱意を昇華する機会が必要です。その機会が7thだったと言えるでしょう。


 というわけで7th感想と言う名の謎の文章でした。これでも6thナゴド初日後半パートよりは短いらしくて驚いてます、当時の自分拗らせすぎだろ…。
 それではここまでお付き合いいただきありがとうございました。次回、7thツアー全通によって生まれた渋谷凛に対するクソデカ感情編でお会いしましょう。