生後1週間のワグナー
こんにちは、赤ジャです。久しぶりのブログになりますが、今回の話題はヴァイスでもアイマスでもなく、タイトルの通り惜しまれつつも解散を発表し、2019年3月8日に見事ファイナルライブ成功させたWake Up, Girls!についてです。
普段推し現場以外にはまず行かない私が現地参加を表明した時は意外に思った方も多いかと思いますが、行くことに決めた時~ライブ終了後までの心境についてざっくりとまとめたいと思います。
0.WUGについて知っていたこと
Twitter等でも、常々オタクになるのが遅かったと言っている僕ですが、アイドルアニメに関しては更にフットワークが重かったように思います。
その後紆余曲折あって、所謂アイマスPになった訳ですが、他のPの例に漏れず、そこで山下七海さんを知り、流れでWUGの存在も把握しました。
ただ、いくら山下さんがえげつない美人とは言え、推しという訳ではなかったのでそこでWUGに行くことはなかったですね。元々声優でコンテンツを選ぶタイプでもないし。
また、大学で知り合ったオタクのT君(何の因果か山下さんと同じ徳島出身、ちなみに、大田邦良に似てる)がWUGについてネガティブが評価だったため、配信などにあっても手を出していませんでした。
大きな転機となったのは2017年8月15日です。この日はAbemaTVで『松井恵理子・松嵜麗の声優アニ雑団』カラオケSPが放送された日でした。
ちょうどシンデレラ5thツアーが終了した直後ということで、その辺の話題に期待して見た方も多いと思いますが、なんとその日のゲストが
- 遠藤ゆりかさん
- 永野愛理さん
でした。
この回はいろんな伝説があるのですが、引退された遠藤さんに、WUGのツアーというハードスケジュールの中遊びに来た永野さんという今思えば超豪華なラインナップだったことを覚えています。
かなりオタク力の高いメンバーだった上に、デレとWUGがLIVEをやった直後でオタク達もテンションが上がったままだったため、とにかくカオスなカラオケでしたが一際目立ったのは
松嵜麗&永野愛理による少女交響曲
これだと思います。永野さんの指導の基、5thツアー終了後からの2日間でダンスを覚えていた松嵜さんに度肝を抜かれたオタクもいたと思います。
僕はまあアニ雑特有の悪ふざけに大爆笑したのですが、それ以上にこの曲がえげつない強くてビビりました。
ちなみにこの時の永野さんがめちゃんこ可愛かった上に、いい感じにクソオタクエピソードを暴露していたので、この辺から密かに追っていました。
この日を境で、たまに曲を聞くくらいのスタンスになりましたね。
1.ファイナルライブに行くきっかけ
さて、そんなわけでアニ雑と永野さんを見て、とりあえず数曲触れた私ですが、地方のオタクでフェス系にも基本的に参加しないということもあり、ライブで見たことはなかったです。
2018年の上半期にはシンフォギアライブやSideMに真剣だったこともあり、解散発表も驚きこそしましたが、そこまで関係ないと思っていた自分がいました。
それでも、ツアーが始まると、Twitter上で「え、お前WUG行ってるの?」みたいなやつが続出してきて、やっと私も最後という言葉の重みに気づき始め、過去のトラウマが蘇りました。
度々Twitterで公表しているように、私はコブクロと藍井エイルのオタクでもあります。
そして、この2つには『1度無期限の活動休止をしている』という共通点があります。
今でこそ活動再開している彼らですが、休止中は、休止前ラストのライブに行けなかったことを無限に後悔する日々を送っていたことを覚えています。
もうお分かりかと思います。たかが数曲聞いただけですが、ここでライブに行かなかったら間違いなく後悔すると痛感した私はなんとかライブに行こうと模索します。
控える就活、謎の研究発表など障壁はいくつもありましたが、調べてみると、どうやらホントの最後、SSAだけは就活のどさくさに紛れて行けそうでした。
そして、SSA公演は何をとち狂ったかMAX7連番、更に身内のオタクがこれまたアホかまして誰を連れていくか決めてないのに7連番握っていたので(そして案の定余らせたので)、参加することにしました。
※これより前にも興味は示していましたが、明確に参加表明していたのはこの時でした。
そこから、チケットを用意してくれたオタクの指導の基、最低限楽しめる知識を入れることになりました。
2.という訳で食わず嫌いしていたアニメを見てみた
大学のT君に限らず、作画や監督のネットイキリなどで世間では高いとは言えない評価のアニメですが、チケットを用意してくれたオタクからこのようなDMを見て、一応見ることにしました
Dアニメストアを見てみたところ、7人のアイドル、第1期、青春の影があったのでとりあえず見てみることに。(どうでもいいですが受験を終えてまったりしていた妹も隣でちょいちょい見てました)
見た感想ですが
普通に面白いじゃん
確かに変なとこリアルで重いストーリーや危うすぎる作画などで人を選ぶだろうとは思いましたが、一気見する分には面白かったです。
常々思っているのですが、1話ごとに1週間の時間があり、その間に批判や考察だったり、ボルテージが下がったり逆に過剰に高まったりするリアタイと、一切のタイムラグなく見れる一気見とでは、評価は変化すると思います。
震災復興という匙加減の難しいテーマも扱っている本作に関しては特に見方で評価が割れると思います。
リアタイで見ていたら多分私も厳しかったと思うので、今触れることが出来たのは幸運でした。
気仙沼に行く辺りは、災害の被害に遭われた方はもちろん、身近な家族や友人との別れを体験した人間には考えさせられる内容でしたね。
そしてなんやかんやで、青春の影を見て「やばい、はやく続きが見たい」となって近くのゲオまで車を走らせ、Beyond the Bottomを借りて見ました。これもまた良かった。
大学で地域社会について勉強していることもあり、12話と3本の映画を見た感想は、人と人、人と地域を考えさせられる作品でしたね。
卒論を書く上でも、大切にしたい価値観が篭っていました。もう1周はしたいですね。
3.そんな訳で現地に行った
2期はオタクに見なくていいと言われた上に、Dアニメにも最寄りのゲオにもなくてそもそも見れなかったのでテキトーに電車(地獄の静岡鈍行)で曲だけ聞きながらSSAに着弾。
真面目なLIVEは仙台で終わったというオタクの話通り、いつにも増して地獄絵図なけやき広場でしたね…
そして今回の連番であるぽか旦那とアイマスPと合流し、入場。
なんかすげーいい席なんだけど
でべその横、B2ブロックでトロッコもガンガン通るエリア、おまけに真隣にカメラレールがあったのでフリ素にもなってそう。
正直初参加の人間が座っていい席ではなかったです。ありがとうKQさん。
1曲目から「タチアガレ!」でテンションは爆上がりでした。
アニ雑スタッフのおかげでイントロの「Wake Up Girls!」コールも完璧に決められました。
そこからアニメ1期を思い出す流れを決められ、完全に雰囲気に持ってかれました。
その後もアニサマに行くオタクの予習に付き合った時に聞いたタイアップ曲や、某弾き語りニコ生主の影響で知った曲などやりましたが、とにかくまあコールがすごい。
『恋?で愛?で暴君です』の\オレモー!!/と\やめてー!!/はセンスの塊過ぎません。あんな美しいクソコール(矛盾)があるのか…
メドレーとはいえソロ曲までやるとは思いませんでした。アニメ見た上で聞くハジマルは涙腺破壊装置ですわ。
僕が初めて聞いたWUG楽曲である少女交響曲は、劇場版の流れを意識したかのようにBeyond the Bottomに繋げていきました。
ただ聞くだけでも強かったのに、なんだこれまじで。
最後の4曲は、故郷や出会いについてひたすら考えさせられました。
正直本当にこれで終わってしまうのではないかと思うくらいに引き込まれました。
と、思いきやアンコールでもう一度盛り上げてきましたね。なんてこった…。
SHIFTの独特のノリ、トロッコでカチコミに来た地下鉄ラビリンス、最後まで楽しませてくれました。
打って変わって今度こそ最後になるのかなという雰囲気で披露されたTUNAGO、3.11からもうすぐ9年ということを思い出させてくれましたね。
あれだけのことがあったのに、当事者じゃないといつの間にか忘れてしまう恐ろしさ、彼女たち最後のライブを経て、私を含む多くのオタクがもう一度東北に目を向け始めましたね。最後まで彼女たちは、自分たちが持つ使命の1つを全うしていました。
それでもまだ鳴り止まぬWUGコール。ダブルアンコールでは手紙という形で7人からメッセージが送られましたね。
本格的にWUGに触れて日が浅い僕ですら泣きました。
アニメのセリフで「自分が幸せでないと誰かを幸せにできない」とありましたが、この手紙から伝わる彼女たちの幸せが土台となってのTUNAGOだったのかなと思います。
手紙の後のPolaris
この日はここまで温存してきましたが、ついに歌われましたね。
オタク(ここまでで最早その場にいた全員ワグナーになってたけど)泣きながら肩組んでの大合唱、二度とこんなことは出来ないでしょう。落ちサビの真っ赤なライトも、この場が1つになってたことことを示していました。
素晴らしい瞬間をありがとう。
これで、
これでさすがにダブルアンコールで終わりだろうと思いつつも
でも、
でもまだこの空間を終わらせたくない。そんな気持ちでWUGコールをもう一度叫び出したワグナー。私も叫び続けました。
そして叶ったトリプルアンコール。
笑顔で終わらせようと披露されたのはこの日の1曲目にしてワグ始まりの1曲目であるタチアガレ!
在り来りな言葉ですが、泣きながら笑うというのはこのことなのだなと思いながら見ていました。
涙が止まらないんだけど、楽しそうな7人を見てると何故か笑顔になる、最後まで全力なワグナーを見てると笑っていられる。不思議でした。
歌が終わっても、本当に最後だと言ってステージから去っていく彼女に4度目のWUGコール。
でもその意味はアンコールではなく、彼女たちへの感謝と旅立ちへの祝福でした。
4.終わりに~生後1週間のワグナーより~
思えば、私も含めた身内のオタクの悪ふざけに近いノリで始まった今回の遠征でしたが、とても素晴らしいものでした。
ライブ自体の良さはこれ以上私が語ったとこで上手く伝わりませんので、この辺にしておきます。
もう1つ、こちらは(自惚れかもしれませんが)地域を学ぶ者としての視点ですが、いつか終わりのくるオタクコンテンツと地域おこしはどう付き合っていくべきか、という問へのひとつの答えだったのではないかと思っています。
キャラクターは僕達が覚えている限り不滅ですし、この物語が語り継がれる限り未来のオタク達が東北に何かを思うのではないでしょうか。
4月に卒論の勉強を兼ねて東北に行くことが決まっていましたが、どうやら彼女達が過ごした仙台にも行く必要がありそうです。
最後に、フォロワーの中にも私と同じように突如参戦した方が多数いましたが、「もっと早く行くべきだった」という後悔を少なからず持っていると思います。
でも、『行かない後悔』は『行って知った後悔』より重いです。
行ったという選択肢は正しかったはずです。
自信を持っていきましょう。
連れて行ってくれた身内のオタクや、ツアー明けにとんでもない企画を敢行した松井恵理子さんと松嵜麗さんとアニ雑スタッフ、そしてWUGの7人への感謝を込めて…